REALITY

大陸のどこかで生きるメンヘラ

007・哀悼

 

あの未曽有の大震災から6年。

 

福島に住んでいたおばあちゃん(当時すでに故人)の家がなくなって6年。

もう二度とあの急な階段を上ることも、おじいちゃんがずっと座っていた炬燵を見ることも、もうない。もう二度とない。

古い家の匂いも、開けるたびに軋む引き戸も、廊下の張り板も、すべてなくなった。

それでも、薬のせいかなんなのか分からないけど、ほかの記憶と混ざって、朧げになっても、ちゃんと目を閉じて思い出そうとすれば、ちゃんと蘇る。

 

ちゃんと、今でも、思い出となって生きてる。

だから、この思い出を失くさないように、頑張ってみようと思う。

 

 

 


にほんブログ村